基本情報
形態:山城
史跡指定:国指定特別史跡
標高:276m
城の整備:駐車スペース(3台程度)、陸軍が作った車道、登山道
所要時間:4時間(朝鮮式古代山城を全て見ると)
訪問日:2019年3月
過去、朝鮮式山城や神籠石式山城は、大野城、鬼ノ城、高良山などを見てきました。
縄張り図 現地看板
この地図には、重要なことが記載されています 後半で明らかに!
これらは、一般的な戦国の山城とは作り方が違い、山頂全体に大陸系の門がある城がドンと出来上がったイメージ。白村江の戦い以後の国家プロジェクト。
そのあたりの大名とは違う
「桁違いの狂気」
「圧倒的じゃないか」
をご紹介します。
地質の側面から見る
地質の場所的に、花崗岩(赤帯)と堆積岩(緑部)が取れるようです。この岩は、「石英斑岩」というものらしくゴツゴツとした見た目が硬そうですね。だから、大量の岩石を確保できたのでしょう。
では、出発
前日まで、嵐のような天気。昼まで待機していざ、登城。駐車場は、狭く車三台で無理かも。簡単なパンフレットがあります。
では!!
この道は、旧日本軍が作った車道で、ハイキングにもってこいですね。
え??何で旧日本軍なのか??
↓↓↓気になった方は、その2に進むこともあり!
どんどん進むと、開けてきました。道は歩きやすくて丁度いい。前日は、ものすごい嵐でしたが、過ぎ去って良かった。
眺望
エメラルドグリーン!!素晴らしい景色。風の波紋が見えて内海ならでは。
城域に入る
南門~東南角石塁のインパクト
ここがみどころですよ
なんか、看板が見えてきましたよ。
「!!!」「これか~~!!!」
なんという土木量。なんという崩れ方。
どうやって、、、どれだけの人がこの岩を運んだんだ!
ここもみどころですよ
その「東南角石塁」の端は、崩れている。どべーーーーーと。
国の存亡の危機、国家プロジェクトとなると、ここまでになるのか。凄すぎる。なんとも興奮が収まらず、写真を撮るだけでも手元がおぼつかないながらも、
矢印に従い進む。
三ノ城戸
三ノ城戸へ。城戸とは、城郭の出入り口の名称のこと
もうひっちゃめっちゃか。門跡柱の跡がちらほら。この散在具合がタマラナイなあ
ここもみどころです
下の方は、割と大きな岩を配置し、上は、多少小さい。下の岩が大きいとすごーーーーく威圧感があります。狭い空間なので尚更です。
綺麗だね~。
驚くべきことに、最下層には、穴が開いていて今でも水が流れている。これが、古代山城の特徴ですよね
二ノ城戸 復元石塁
場所は変わって二ノ城戸は、かなり修復されている様子
どこまで修復されているのか。全体なのかは分かりづらいです。岩石も割と小さいかな
そのまま横へ移動します。ずっと、石塁が横を走ります。
お!なんか、見えてきました。
一ノ城戸
そして、一ノ城戸へ。
気付き
じーーーと見ていて、面白いことに二つほど気が付きました。よく見て下さい。何かに気が付きませんか??
こんな真四角の築石はあんまり他では見ません。
なにやら、積み方が独特です
上と下とでは、積み方が違う。
上は、泥岩による布積み
下は、石英斑岩による野面乱積み
修復されたのか、材料が無くなったのか、監督者が変わったのか、、、布積みは、ちょっと新しい??こちらのパターンの方が崩れにくいのかもしれません。
そして、面白いのがこの角石
横から見ると、当然、算木積みではないです。長方形に加工した泥岩を積み重ねる。「出来るだけ、長いのを使いたい」という気持ちが伝わります。
こう見ると、一ノ城戸と二の城戸と三ノ城戸の下層は同じような作り方ですが上層は、違いますね。
興味深いです。
古代編は以上。次の近代編では、開いた口が塞がらない事態に。。。↓↓↓
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