滋賀

【滋賀県】小谷城 山頂にだけ存在する大石垣 どうしてもっと作らなかった!?

基本情報

 形態:山城
 史跡指定:国指定史跡
 標高:495 m
 城の整備:駐車場 立派な登城道あり
 所要時間:3時間 
 訪問日:2011年5月

駐車場 アクセス

縄張り図 現地看板

歴史的に有名過ぎるのが、ここ「小谷城」

山頂に大石垣があるというので見てみようと思い来てみました。道順や案内板も立派に案内されており
迷うことや遭難することはまずないと思います。当日は、ヒール姿の女性や子供もたくさんいました。
(ヒールは止めた方が良いと思いますけど)

Qさん
Qさん

この城、途中から雰囲気が一変します

地質から考える 黒金門跡から上部

Qさん
Qさん

ここから城の表情が一変します

先に、地質的な側面から考えてみます。登城中、突然、岩石がちらほらしてきて雰囲気が変わります。

気になったので、地質を調べてみると、面白いことが分かりました。

引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

この辺りは、混在岩のようで、ちょうどその部分に城が築かれております。特に面白いところは、

Qさん
Qさん

小谷城の「黄色い部分」

「チャート層」なんです。岐阜城と同じ。位置的にも合っていて、つまり、そこには

「黒金門」が存在するのです。なぜ、突然この門が出来たのか合点がいきます。

城域に入る

入口~御馬屋跡まで

出丸跡

基本的には、なだらかな山登り道です

金吾丸

番所跡

虎御前山砦 を望む

小谷城の正面に位置する丘。織田軍の小谷城攻めにおける前線砦群がある。近いなあ

御茶屋跡

御茶屋跡があったり、なんとなく雰囲気もまったり

戦国庭園

個人的に戦国庭園に興味があります。なんというか豪快というか力強さを感じることが多い。山梨の要害山城でも、本丸に似たような雰囲気の庭跡がありました。

御馬屋跡

実際は、立派な曲輪で土塁もあります。この下は、御茶屋跡がありますので、重要な防衛拠点なんだと思います。

馬洗池

実際に水がありますし、ここまで馬で来られたってことなのでしょう。

「首据石」、くびすえいしと読むのでしょうか。ちょっと、雰囲気が変わって来ました。

黒金門付近

上部の項参照

眺望

大広間跡から山王丸まで

本丸跡は この上

ここにきて、ようやく立派な石垣が登場します。チャート石が豊富にあるからでしょう。チャートは非常に硬く、加工が難しいと思います。

本丸裏の大堀切

Qさん
Qさん

ここがみどころですよ

何やらチャート石がドンドン増え始め、本丸裏の大堀切に繋がります。ここは広いです。横幅約20m程度。ここの土木作業で大量のチャートが出てたはず。

中の丸

京極丸から小丸を経て

山王丸

山王丸裏にもきちんと石垣があるので、これを見逃すにはもったいない

お目当ての大石垣

Qさん
Qさん

がみどころですよ

なかなかの迫力!

引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

地図でもお示しの通り、中腹以上にチャートが産出するので、本丸やここに石垣を造ったのは、以下には岩石が適さなかったのかもしれません。近場の山本山城や虎御前山砦には、石垣らしい石垣はありませんでした。

詰の城 大嶽城 はまだこの先

時間的に余裕が無かったので、詰城の大嶽城はまたの機会に。是非とも登城してみたいものです。

中腹以上と未満で雰囲気が変わる山城

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