兵庫

【兵庫県】洲本城 山頂と中腹の石組の違いを楽しむ

基本情報

※現在は、2021年8月の豪雨によって石垣が崩落し、大規模工事中
再整備と石垣の保存に取り組んでいて、今後に期待が大きい

 形態:山城
 標高:130m
 所要時間:1時間
 駐車場:駐車場 登城道整備
 訪問日:2011年6月

駐車場 アクセス

Qさん
Qさん

この日は、大雨の直後で写真少なめ

自然環境

この城は、この「暖帯林」が景観や保存に大きく影響しています。

地質 「泉水層群」という地帯

引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

昔の人って、どうしてこうも「際」を知っているのでしょうか。

引用元:産総研地質調査総合センター,20万分の1日本シームレス地質図V2(地質図更新日:2022年3月11日) より山城渡りQが加筆・修正したものである (スマホで拡大可能)

この場所は、「和泉層群(黄色)」という中央構造線の北側にそって細長く分布している中生代白亜紀後期の地層なのです。その幅、東西300㎞ 南北15km

ハッキリって、この層を東西に見渡しても大規模な山城はありません。(小規模な城は、あると思いますが)

Qさん
Qさん

地質があまり良くない。

海底が押し上げられて出来た。基本、礫岩、砂岩、泥岩がメインでハッキリ言って、石垣に向かない地質です。砂岩で出来た似たような山城としては、佐賀県の岸岳城とかが似ています。

しかし、そのお陰で脇坂家は3万石にも関わらず、ふもとなどからの石材運搬が不要で、このような大規模総石垣の城を築くことができたとのこと。

Qさん
Qさん

地の利を最大限に生かした

なんせか、岩の風化が激しく、割れる。加えて、暖帯林での樹木の樹勢。今、市は必死になって、再整備と石垣の保存に取り組んでいます。

なにやら見えます

Qさん
Qさん

キリが掛かり、「噂の天守」は竜宮城のような

城域に入る

ルート的には、駐車場から普通に登ります。

登城道から見える古びた石積み

このへばり付くような石垣の間からの樹木の感じが最高です。暖帯林は植物の宝庫ですが、整備をしないと、さらに石垣との同化が進みそう。岩は、砂岩か泥岩に見えます。

謎なのは、この日は至るところに、ほうきが立て置きされていました。まじない??みんなで掃除でもする日なのでしょうか

この巨大礫岩が目につく

この城は、礫岩やさざれ石がちょくちょくあることに気が付きます。

Qさん
Qさん

こんな感じがサイコー

この道すがら、いたるところに石積みがみられ、全体像として、把握が難しい。暖帯林との融合がなんとも雰囲気が良いです。

「スダジイの巨木」という木

特に案内板などは無かったのですが、この木の大きさに思わず写真を撮りました。

Qさん
Qさん

かなりの大木!

あとから、これが「スダジイの巨木」だと知りました。植物がしっかり育っていると思います。雨の直後ですが、生き生きしている。このように、木々が生い茂っている市内のお城は、他ですと、宇和島城が似た感じですね。

これはヤバい 天守下の石垣群

登城道の脇から誘われるようにたどり着きました

Qさん
Qさん

ひえ~石垣のラインが崩れている

礫岩で石垣を造っている!これは苦労した感じ。

Qさん
Qさん

このさざれ石は、超巨大!

この辺りとか、もう限界ですね。廃城の雰囲気が出過ぎて、デンジャラス。危ない!

主郭周辺は、脇坂家の時代のものらしい

明らかに、天守下の石垣とは完成度も造り方も違います。立派です。

これが噂の天守閣

正面から見ると、シャチホコが面白い付き方をしていますね。(あんまり天主には詳しくないです)

※現在は、2021年8月の豪雨によって石垣が崩落し、大規模工事中
再整備と石垣の保存に取り組んでいて、今後に期待が大きい

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