佐賀

【佐賀県】名護屋城 秀吉の夢の跡 興味があるジャンルによって見方が全く分かれる城 

基本情報

 形態:平山城
 史跡指定:国特別史跡
 標高:85m
 城の整備:博物館・駐車場・トイレ・登城道など全てを備える
 難易度:1時間30分(見どころ多し)
 訪問日:2017年6月

駐車場 アクセス

駐車場は、大規模なので安心です。

20年もの昔の、まだそんなにネットも普及していませんでした。地図上で「名護屋城」という城が佐賀の唐津にあるということを知りました。

「名護屋城?名古屋城の間違いではないのか??」
「なんだだろう?秀吉と関係する??」

という気持ちで、来たことがあります。その当時は、まだまだ整備され切っておらず、隣接の博物館にて、この城の意義を初めて知りました。しかも、勝手に

「秀吉が名古屋城を慕って名護屋城と付けた」

と思っていましたが、名護屋氏という人が治めていた垣添城の跡に出来たとか

城域に入る

人によって、感じ方が異なるお城

さて、そんな名護屋城ですが、おそらく、訪問者の興味によって全く見るところが違ってくると思います。

「ひろーーい」と思う人
「ここにあの有名武将が終結したのか」と感慨にふける人
「何もないし。なんなのここ。つまらなーい。」と愚痴る人

ひとそれぞれ。武将や城の歴史には、あんまり興味がない私としては、この城での見どころだと思うところは、

「城割の具合」

です。見事な壊れっぷり。

大手門

山城渡りQ
山城渡りQ

北部九州には、事情があって城割が徹底されています。

など九州には、城割された城がたくさん。なんとも言えない荒廃ぶりを醸し出していますが、これらの共通点は、

山城渡りQ
山城渡りQ

「島原の乱!」

その詳細は、おいおい。

ここが、一番だと思います。大手を入ってすぐに破壊が迎えてくれます。

修復はせずに、このままが良いですね。

東出丸

上の角石が取り除かれている。しかし、大きいな。ここは大手口の繋がりだから、かなり象徴的な門があったのだと思う。

ここも規則的に石垣が壊されている。

三ノ丸

この階段は広い。余裕を感じますね。

本丸に到着

本日は、晴天。はるか遠くまで見渡すことが出来ます。のーーーんびり出来ます。空気も良い!

有名な天主台跡

水手曲輪らへんを覗く

この辺りから城割に規則性が強くなる。しっかり城割がされている。

二ノ丸石垣の城割り

規則性が美しい。岩の一つ一つが割と大き目なので、壊すにも苦労したでしょう。

遊撃丸石垣の城割り

ここの城割石垣が一番きれい

遊撃丸の石垣。ここが一番キレイだと思います。深く削っている。ダイナミック!

馬場石垣の城割り

馬場の状況。一本の道が通ります。馬場の櫓の石垣。本来はこの高さまであったとのこと。

特に、面白いのは、馬場とされている場所にも関わらず、櫓跡の石垣にはこのような大きな岩が象徴的に配置されている。

馬場跡 一本の道が走る

なんというか、秀吉らしいというのか、見せ方に手を抜かない

ここまで来るのは、なかなか遠いですが、博物館にもぜひ訪問をお願いします。観光地化されており、
ひっきりなしにバスなどが来ますが、広いのでゆっくり見ることができます。ちなみに、ここも

そして、ここもオルレコース


九州オルレ 唐津コース

として含まれております。一日かけて歩くのも良いものです。

・織豊系城郭の最終到達点 それが九州で見学できる
・派手な城割を楽しみましょう
・大規模な野面積み石垣

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