福島

【福島県】白河の関 空堀を備える立派な中世砦(?)

基本情報

 形態:丘城?
 史跡指定:国指定史跡
 標高: 410m
 城の整備:駐車場 歩道あり
 所要時間:30分 
 訪問日:2012年8

駐車場 アクセス

縄張り図 現地看板

卯の花をかざしに関の晴着かな 
               曾良(そら)

日本人なら学校の授業で聞いたことがある

「白河の関」

松尾芭蕉ら一行らが通った関所

関西人にはなかなか行く機会がないですが、一度、見てみたくて東日本大震災ボランティア旅程に
組み込みました。

この案内看板を見た時点で思うことは

「イメージと全く違う」

ということ。もっと、こじんまりとした小屋程度のイメージでした。

山城Q
山城Q

この規模で「関」??

空堀を備える完全な砦です。

城域に入る

入口から白河神社まで

「砦」というバイアスが強すぎて畝状竪堀にしか見えない。(違うと思いますが)

矢立の松 旗立の桜

この辺りには、源平合戦の際の源義経に関わる史跡が割と残っています

空堀をぐるりと見学

案内看板をみて思うのですが、なぜ、空堀はこの部分だけなのでしょうか。左と空堀内の施設にはどのような意味があったのかA地区の場所がなぜ、飛び出ているのか。誰がここを治めたのか

山城Q
山城Q

いろいろ気になります。

左右に立派な空堀を備えています。段差があるのもわかります。案内看板にある「敵の侵入に備えて」の敵とは誰のことでしょうか。気になる~。

土塁群

空堀を造った際の土を盛り上げたのでしょうか。見事に周辺が囲まれています。

なぜ、ここだけ飛び出しているんだろう。櫓などが建てられていたのでしょうか。

周囲をぐるりと囲むこの空堀は、歴史的な意味を含めて、見る価値はあります。

あちこちに、祠や墓石?があります。一つ一つにいろいろな思いやら言い伝えやらがありそう。

近場の 追分の明神 (義経伝説)

車を走らせていると、峠にひと際、目をひく大木がありました。

非常に大きな杉の大木で、写真を撮ろうにも、フレームアウトし撮影が難しかった。

弁慶下駄掛石伝説 (義経伝説)

復元らしいですが、本当に義経に関わる伝説が多いですね。ちなみに、弁慶は管理者の地元 和歌山県田辺市出身です。この弁慶の語り口調は、標準語これを田辺弁に翻訳すると

「おいよ、みんなよ。この石はよ、ワイが那須山で修行三昧しとった時によ、下駄の歯によ、引っ掛かってよ、挟まった石やわ。取ろうと思って軽くひとふりしたらよ、ここまで飛んできんやよ。」

というところでしょう。

奥州3関の1つ 東北への玄関口

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