福岡

【福岡県】長野城(外伝)林道を使わず巨大切通道を進み、「謎」の出城に行きつく

基本情報

 形態:山城
 標高:209m
 所要時間:約2時間
 城の整備:駐車場 途中の道は荒れ放題で災害後の様子
 訪問日:2023年2月

駐車場 アクセス

ちょっと、長野城入口から離れますが、出来ればここに停めましょう。その方が安全です。

城域に入る

5年前に一度、訪れて以来2度目となります。以前よりも、訪問客が多いのだろうということが伺い知れます。現地の住民の方には迷惑を掛けないことが大事だと、つくづく思う場所です。

それにしても、この山城登城のネックは、

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 

この荒れ果てた県道を延々と30分ぐらい歩くことですね。こんな大都会なのに、なぜ、この県道はこうも荒れ果ててしまったのか。。。正直、ここを歩くのが退屈でした。しかし、今回、

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 
山城渡りQ
山城渡りQ

面白いルート

を発見しました。調べた限りネットでは見かけなかったので報告します(報告書や調査書にはあるのかもしれませんが)。

さ、このゲートを越えて出発します。トンネルを越えて、ちょっと進んだところの下記の場所、

これは石門では?

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 

道脇にこのような石群に気が付きました。今回は、2度目だったので割と周りに気を配る余裕があった感じです。これは、もしかして

山城渡りQ
山城渡りQ

上に進めるんじゃないだろうか?

と考えつつも、そのままカーブを曲がり込んだところで

左に上がれる坂があったのです。ちょっと上がってみました。

連続した平坦地があった

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 
山城渡りQ
山城渡りQ

へ~この辺りから、もう城域なんだ

と思いながら、また林道に戻り、

こんな感じの気だるい道を進んでいると

山を横切った林道のこの場所を通過しようとしたところ、ふと「そういえば、さっきの石門から上がってきたら、ここに繋がるのでは?」と思ったのです。そこで、「何気に、左側の斜面が気になる」と思い

山城渡りQ
山城渡りQ

ちょっと、見てみよう

と、見てみたところ

第一堀切を見つける

山城渡りQ
山城渡りQ

え!堀切があるやん!マヂ!?

見つけた時は、かなりテンションが上がりました。ちょっと周辺を調べてみると

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 

やっぱり繋がっていたのです。ということは、

ここの右側にある

「この斜面の上にもしかしたら、続きがあるのではないだろうか?」と仮説を立てました。そこで、林道を、勇む気持ちを抑えながら、さっさと進み

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 

勢いよく、この場所から斜面に取り付いて、登ってみたのでした。すると

このような「謎の地割れ」があり、その先の尾根に出たのです。

山城渡りQ
山城渡りQ

なにやら、道がある!!

切通道と砦跡を見つける

「なんということだ。」こんな素晴らしい切通道があるなんて。まさかな~。こんなのがあるとはなあ。これ見つけた時は、

山城渡りQ
山城渡りQ

テンションMAX

当然、そうなります。脳内でアドレナリンがかなり出ているのが分かりました。年末年始から、病に伏せており、あまりツイテいなかったので、気分最高。

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 

切通道を下って、さっき堀切を見つけた林道脇まで行くと、その先端は土砂によってせき止められておりました。

となりますと、問題はこの切通道の上部はどうなっているのかです。

山城渡りQ
山城渡りQ

期待は膨らむ

砦跡に行きつく

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 

明らかに人為的に石が置かれた「丘部」に到着したのでした。大きさは、10m×10mというところでしょうか。何か、門のようなものもあります。

長野城は、「約200本もの竪堀に囲まれた土の城」というイメージが強かったので、この石の砦跡を見た時は、非常にショッキングでした。これはたいへん良い物を見つけました。となると、

山城渡りQ
山城渡りQ

さらに、その上部はどうなっているのだろうか?

切通道を通ったその先には

正直、この規模には驚きました。かなり気合が入った切通道です。広いところだと5m×5mぐらいあります。切通道としては、あまり見かけない規模です。

山城渡りQ
山城渡りQ

これから有名な場所になるのでは

と率直に感じました。

自然によるアート作品

途中には、このような岩石剥き出しの場所もありました。自然が作ったアート作品だと思います。良く崩れずに立ってます。

奥の巨大切通道を通り

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 

さらに進むと、竹林エリアに突入。すると、切通道はさらに巨大に。多分、5m×10mぐらいはあります。「まさか、こんな場所があるとは!」とショック過ぎて、言葉が出ませんでした。

やがて、終着地に至るが

怒涛の切通道も、やがて終着地を迎えます。竹藪ですが、しかし、まだまだ先に行けそうです。

土橋なのか、尾根なのか

土橋なのか、尾根なのか分かりませんが、さらに進むことが出来ました。すると、尾根道も終わり斜面に突き当たります。

出城跡?に到着

突き当たれば、登れば良いです。登ったその先には、「平坦地」がありました。曲輪跡でしょう。まさか、出城があるとは思いませんでした。事前調査では見つけることが出来ませんでしたので、まさに

山城渡りQ
山城渡りQ

サプライズ!

としか言いようがありません。

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 

2段ぐらいを確認することができます。ここは長野城の出城跡だと思います。

「屈曲した道」と「虎口」を確認することが出来ます。

しかし、残念ながら、ここから先に続く道を見つけることはできませんでした。そして、いったん、林道に戻りました。なんせ、ここまでで1時間は使ってしまために、先を急がないといけません。長野城に使える時間が減る~~。

出典:国土地理院ウェブサイト(当該ページ)を当ブログ管理者Qさんが加筆修正したものである 

まとめ

谷を挟んだ先に長野城はあり、この出城関連は、ここまでなのかもしれません。しかし、個人的には全くの「サプライズ」であったので、喜びはヒトシオ。独り、山中にてテンションMAXでした。このルートをすすめば、退屈な林道を使わずに楽しめると思います。

コメント