石川

【石川県】七尾城(4/4)石垣に対する素朴な疑問 から分かるその苦労 日本五大山城

基本情報

※令和6年(2024年)能登半島地震の影響により調度丸跡以降は当面の間立ち入り禁止

 形態:山城
 史跡指定:国指定史跡
 標高:305m
 城の整備:駐車場 登城道
 訪問日:2013年3月

前回からの疑問

山城Q
山城Q

裏山にある七尾城

前回、2012年5月に

にて、七尾城の裏側に回り、

現地の案内看板をブログ管理者が加筆

これらの素晴らしい石垣を見つけたとき、感動と共に思ったことは、

なんか古い!?

ということでした。まるで、今にも崩れそうな感じでハラハラさせられます。それに比べて、表玄関の石垣群は、

こんな感じで、めちゃキレイ。

なんだろう、この違和感。。。

ちょっと、もう一度調査してみようと七尾城にやって参りました。(やってきたと言っても裏山ですが)。特に、遺構が確認しやすい一番良い時期

山城Q
山城Q

真冬

を選びました。すると、、、

城内石垣の真相

調度丸の石垣の違和感

表玄関の調度丸から見える石垣

その右側にも石垣があり、その姿がハッキリと確認できます。夏場とかは、草で埋もれて全くダメでした。

ちょっと近づいてみますと、

手前と奥とでは、

明らかに雰囲気が違う

季節的には、ばっちりキレイに石垣が見えますがこれらは、崩れかけている。七尾城裏側探索で見つけた石垣と同じテイストを感じる

六段ぐらいあるようにみえる

これは、これでスゴイ。いかにも、史跡の石垣。はっきり見えて、見ごたえがあります。

でも、なぜ、このように見た目が違うのでしょうか。実は、これらの石垣の真相ですが、この調度丸の三段石垣は、

真相!

ということが判明しました

三段石垣の違和感

加えて、この有名な本丸北にある石垣も

ということになります。通りで、キレイ過ぎると思いました。特に、ここは各媒体などで

「前田利家時代に造られた」
「当時のモノ」

というのが定説になっています。確かに前田統治時代に造らたのですが、その当時の現物ではないということです。

理由があるのです

ここで思うことは、「な~んだ、積み直しか」というのは、ちょっと違います。この七尾城は、

台風
長雨
雪解け水の侵入
地震

などに、より常に災害に晒されているのが大きな課題なのです。その度に、

国や県、市がその価値や雰囲気を失わないように
毎回、必死になって保存に取り組んでいる。

という真剣な態度が伝わります。その努力に敬意を払いながら、観光客は

山城Q
山城Q

存在意義も楽しむ

七尾城は、人智の結集をもって、この景観が保たれている素晴らしい山城だと思います。

参考文献:令和元年度 七尾城跡保存活用推進室年報(七尾城跡保存活用推進室 年報2)

~参考~ 日本五大山城
1.春日山城(新潟県)

2.観音寺城(滋賀県)

3.小谷城(滋賀県)

4.月山富田城(島根県)


5.七尾城(石川県)

七尾に来たなら、宿泊は和倉温泉に 塩化物泉

現在、名湯「和倉温泉」は、令和6年1月1日に発生した能登半島地震で甚大な被害を受けましたが、産学官金の連携体制のもとで未来志向の魅力あるまちづくりを強力に推進中とのこと。期待して下さい。

プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で度々、1位を獲得している「加賀屋」を筆頭に、和倉温泉は、開湯1200年とされる歴史の古い温泉です。北陸随一の“海の温泉”として、高温で豊富な湯量が魅力。強烈な塩湯となります。

温泉の特徴

一言でいうと、「熱の湯」です。入浴後にすぐに温まります。また”パック効果”で湯冷めしにくい。また、血流改善効果が高いので、「傷の湯」であり殺菌効果がある。海水の成分に似た食塩を含み、塩辛く無色透明です。温泉成分にコーティング効果があるので、保湿剤のような役割を果たします。肌の角質を取る「炭酸水素塩泉」などの”美人の湯”に入った後に入ると、肌の乾燥を防ぐ「美人仕上」にも適しています。

泉質

塩化物泉

適応症

療養泉の一般的適応症

筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進、

泉質別適応症

きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、萎縮性胃炎(飲)、便秘(飲)

参考資料:温泉ソムリエテキスト 発刊2021年4月

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